1956年8月23日、山口県出身。 俳優・仲代達矢主宰の無名塾出身。80年、舞台「ソルネス」でデビュー。以後個性あふれる実力派として数々のテレビドラマ、映画、舞台などで活躍する。緒方篤監督の前作『不老長寿』に出演し、今作『脇役物語』で長編映画主演初挑戦となる。主な映画出演作は、 『なんとなく、クリスタル』（81/松原信吾）、『野獣刑事』（82/工藤栄一）、『マルサの女2』（88/伊丹十三）、『夜逃げ屋本舗』（95/原隆仁）、『ぷりてぃ・ウーマン』（03/渡邊孝好）、『それでもボクはやってない』（07/周防正行）、『K-20 怪人二十面相・伝』（08/佐藤嗣麻子）、『ガマの油』（08/役所広司）、『真夏のオリオン』（09/篠原哲雄）など多数。また、ナレーターとしても高い評価を得ている。
Q : 緒方監督とは短編『不老長寿』に続き2作目ですが、オファーを受けてどのように思いましたか？
たくさん役者がいる中で、短編に続き長編にもオファーをしてくださり嬉しかったです。
しかも脇役が主人公。僕自身役者として置かれている部分というのも主役の周りの役が多くて、そこに視点を持っている映画というところに、まず興味を持ちました。
Q : ヒロシというキャラクターについて
立派な父親に対するコンプレックスをどこか持っている。アヤさんと知り合ったことでそのコンプレックスからちょっとステップが上がっていく。そういうヒロシが人間的に成長していくところは読んでいて楽しかったです。
Q : この作品をどういう風に観て頂きたいと思いますか？
観終わった方がどこか憎めないヒロシやお父さんやアヤなど、誰かに自分を投影してもらえたら嬉しいです。自分の人生をあきらめないで生きていくということを思ってもらえるといいなと思います。
1970年10月14日、茨城県出身。94年の「陽のあたる場所」（CX）に始まり、「週末婚」（TBS）、「Pure Soul」（YTV）、大河ドラマ「巧名が辻」（NHK）など数々のTVドラマに出演。また、舞台では、一人芝居に挑戦した「水物語」（97）や長塚京三との二人芝居「オレアナ」（99）、そして長塚圭史演出「LAST SHOW」（05）など、どの作品でも高い評価を得ている。主な映画出演作は、『ドッペルゲンガー』（03/黒沢清）、『空中庭園』（05/豊田利晃）、『気球クラブ、その後』（06/園子温）、『好きだ、』（06/石川寛）、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』（07/吉田大八）、『人のセックスを笑うな』（08/井口奈己）など多数。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』では、ブルーリボン賞をはじめ数々の映画賞で助演女優賞を受賞。今年は『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』（10/東陽一）の公開が控えている。その他にも、Web「InRed Buyers」（宝島社）にて、コラム「永作博美の前途洋洋」の連載など幅広く活躍中。
Q : 本作のオファーが来たとき、どのように思いましたか？
台本を読ませていただいた時、あまり感じたことのないエネルギーがすごくありました。 登場人物にも生きようとしているエネルギーを沸々と感じましたし、監督のエネルギーもすごく感じて、やらせていただきたいなと思いました。 それにお話がハッピーで、みんなが本当に素直で一生懸命に生きているキャラクターだったので、いいなと思いました。
Q : 本作をどういう風に観ていただきたいと思いますか？
最終的にはみんなが笑ってすっきりできるようなごきげんな映画になればいいなと思います。
Q : 緒方監督の現場はいかがでしたか？
なかなか波乱万丈な現場でした。（笑） 大袈裟か。 余計な感情やしぐさ等を全く許さない。いわゆる純粋な芝居をずっと求められていたような気がします。難しかったです。 .監督は独自のスタイルをはっきり持った方です。ただ独特です（笑） そして本当によくしゃべり、人なつっこくて、フレンドリーで気遣いの人です。してもらえたら嬉しいです。自分の人生をあきらめないで生きていくということを思ってもらえるといいなと思います。
1940年1月2日、京都府出身。5才で坂東妻三郎主演の『狐の呉れた赤ん坊』（45/丸根賛太郎）に映画初出演。『狂った果実』（56/中平康）で津川雅彦として正式デビュー。『マノン』（81/東陽一）でブルーリボン助演男優賞を初受賞、『マルサの女』（87/伊丹十三）で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞するなど、数々の伊丹十三作品で強烈な存在感を示した。そして、『別れぬ理由』（87/降旗康男）で毎日映画コンクール主演男優賞受賞し、『プライド 運命の瞬間』（98/伊藤俊也）で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど日本映画界を牽引する俳優として活躍。また映画監督、マキノ雅彦として、映画『寝ずの番』（06）、『次郎長三国志』（08）、『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』（09）がある。
70年に本格的に映画デビュー以降、数多くの映画、TVドラマに出演し、日本を代表する女優の地位を確立する。81年『青春の門』（蔵原惟繕）、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』（山田洋次）、82年深作欣二監督作『蒲田行進曲』と『道頓堀川』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を連続受賞。90年、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した『死の棘』（90/小栗康平）では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞ほか各賞を総なめに。08年はNHK大河ドラマ「篤姫」で幾島役を好演。他の主な映画出演作は、『男はつらいよ 寅次郎の縁談』（93/山田洋次）、『新・居酒屋ゆうれい』（96/渡邊孝好）、『カンゾー先生』（98/今村昌平）、『カタクリ家の幸福』（02/三池崇史）、『犬神家の一族』（06/市川崑）、『大阪ハムレット』（09/光石富士朗）、『釣りバカ日誌20 ファイナル』（09/朝原雄三）など多数出演。2009年には 日本政府から紫綬褒章受章者に選ばれる。
1948年11月3日、東京都出身。自由劇場を経て、76年劇団東京乾電池を結成。98年、『カンゾー先生』（今村昌平）にて報知映画賞最優秀主演男優賞、日本アカデミー賞優秀男優賞他数々の賞を総なめにする。また、『花』（03/西谷真一）、『ドッペルゲンガー』（03/黒沢清）、『座頭市』（03/北野武）などにて、毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。『油断大敵』（03/成島出）、『タカダワタル的』（03/タナダユキ）、『ニワトリはハダシだ』（03/森崎東）にてヨコハマ映画祭助演男優賞、『やじきた道中 てれすこ』（07/平山秀幸）で日本アカデミー賞優秀男優賞受賞など、名実共に日本を代表する俳優である。
1983年10月4日、東京都出身。 「あっぱれさんま大先生」、「はみだし刑事」、「怪奇倶楽部」といったテレビシリーズで人気を集め、テレビ、映画を中心に活躍。主な映画出演作は、『トイレの花子さん』（95/松岡錠司）、 『バトル・ロワイアル』（00/深作欣二）、『カミュなんて知らない』（06/柳町光男）、『神の左手 悪魔の右手』（06/金子修介）、『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』（09/マキノ雅彦）、『戦慄迷宮３Ｄ』（09/清水崇）など。今年公開作に『KING GAME』（10/江川達也）、『七瀬ふたたび The Movie』（10/小中和哉）がある。
1944年8月9日、大阪出身。53年に朝日放送児童劇団に入団する。61年に『神州天馬侠』の泣き虫蛾次郎役でデビュー。以降芸名を佐藤蛾次郎とする。68年にはテレビドラマ「男はつらいよ」に出演。69年からは映画版『男はつらいよ』に柴又題経寺の寺男源吉（愛称：源公）役で出演。 最終作の1995年まで出演し続け、本シリーズに欠かせない存在となる。その他、出演作品多数。
1986年12月16日、東京都出身。映画『美しい夏キリシマ』（03/黒木和雄）で主演デビューし、同作品にてキネマ旬報ベストテン新人男優賞、日本映画批評家大賞新人賞受賞。以降、映画を始め、TVドラマ、舞台と活躍の場を広げている。今年公開作に、『人間失格』（10/荒戸源次郎）、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』（10/大森立嗣）など。
1939年8月28日、インド・マスーリ出身。1960年来日、タレント活動を開始する。世界的な人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル日本」特別顧問として精力的に活動する。04年からはNPO法人「エファジャパン」に参加し、ベトナム、ラオス、カンボジアの３カ国で子供達への教育・生活支援活動を実施している。10年より近畿大学総合社会学部客員教授。2010年には来日して50年を迎える。
1980年4月28日、兵庫県出身。99年、劇団東京乾電池研究生を経て、00に入団。02年、『金融破滅ニッポン 桃源郷の人々』にて映画デビュー。以降映画、TVドラマ、CMに次々と出演。今年公開作に『ユリ子のアロマ』（10/吉田浩太）、『ラムネ』（10/篠原哲雄）、『おのぼり物語』（10/毛利安考）、『明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。』（10/上利竜太）など。
1972年11月15日、大阪出身。映画、テレビ、CM、ナレーションなどを中心に俳優活動を展開。05年カンヌ国際映画祭批評家週間正式出品された『運命じゃない人』（内田けんじ）に主演し注目を浴びる。主な映画出演作に、『旭山動物園物語～ペンギンが空をとぶ』（08/マキノ雅彦）、『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かいもしれない』（09/佐藤祐市）など。TVドラマ「サラリーマンNeo」、「ゲゲゲの女房」などにも出演。
